桜のごとく



急に後ろから男の人の声。


「え!?」


振り返ってみると
浅葱色の羽織りの男の人。


「お前、変な着物を着てるな
 長州の人間か?」


「え!?
 違います!」


「怪しいな…
 屯所まで来てもらおうか」


と言って私を担ぎ上げた。

それはもう軽々と。


「あ、あの!!」


私を睨みつけながら
「あぁ???なんだよ」


「逃げませんから降ろして!」


「いや、逃げられても困るから
 このまま行く」


ちょ、私重いんだってばぁ!!!;;


とか思ってる私を無視して
男の人はスタスタ歩いて行く。