死神の嘲笑

けれども、結果は芳しいものではなかった。


六日目は午後からあらゆる場所を見て回ったが、全くヒントを得られなかったのだ。


「俺、よく考えてみれば現世に戻れなくてもいいかも」

夜、友弥がポツリと口にした。

「どういうこと?」

「梓さん、現世に戻っても、俺には『味方』が一人もいない。それなら、いっそのこと……」

「僕も友弥君が言いたいことは理解できる」

「私も。ここにいる四人は、それぞれ現世で悩んでいた、という共通点を持っている。だから、皆『味方』だもんね」

なるほど、と梓は呟いた。