「『リサイクル』ですね。『無』の世界へ誘(いざな)うことにより、優秀な死神の姿形を死神王の頭の中に取り込むんです……」 「そんな……」 現実世界では信じられない掟に、梓が小さく声を漏らす。 「信じられないでしょう? ですが、それが死神の運命なんです」