「まあ、そうでしょうね。もう一つ、私にしたいことがありました」 「箱捜し以外に、ですか?」 驚いたような声を出したのは梓だ。 「はい。あなた方と、お話がしたかったんです」 四人とも俄かに信じられず、沈黙がその場を支配した。