効能が強過ぎる不眠症薬の影響で、朱理の遅刻・欠席回数は増えていく。 それに反比例して、周囲の視線の温度は下がっていった。 たまに出席しても、透明人間扱いだ。 誰も、挨拶さえしてくれない。 遂に、朱理は学校へ行けなくなってしまった。