私、変わりたい。 雅みたいに可愛く、 いや、雅より可愛くなって嵐を私の彼氏にしてやる。 "雅のせいなんだ。" え? "お前が嵐に嫌われたのは 雅のせいだ。" そんなこと… "そうに決まっている。" 「薬だ。薬」 ポケットに入れておいた 薬の封を開けて 飲みほした。 時々、ああいう風に 私の中の悪がざわめく。 あれは病気のせいだが こうやって いつも薬で抑える。 薬が無かったら 自分の中の悪に支配されてしまう。