「雹ー!!起きてー!!」 雹の朝は、雫の一言から始まる。これは決してモーニングコールなどという、いいものではない。 「雫、朝から何だ?」 突然起こされても、怒らない。 「髪の毛がぁぁぁ!!寝癖なおらないよぉ!!」 「は?そんなことで俺を起こしたのか?」 現在5時48分。 「だってぇ…髪の毛がくるんってなっちゃってるんだもん。」 「…はぁ…。後ろ向け。」 「ありがとー!!」 最終的にやってあげる優しい兄ちゃん。