私がおやつを持ち、リリアス王女の部屋に入ると、王女に似た顔立ちの少年が、王女と話していた。
「失礼します。」
少年には見向きもせず、私は王女のそばにおやつをおいた。
「俺はここで。じゃあね、リリアス。」
私が王女の部屋を出ると、少年は軽く王女に言い放ち、私の後をついてきた。
「ねぇ…。」
「…何ですか?」
「俺の名前は、カイ・トゥルシェ。本名、カリレム・メロディアム。リリアス王女の弟だよ。」
「王女に弟さん!? 初耳ですわ。」
「王女は俺を心から嫌っている。」
そして、彼=カリレム王子は語り始めた。

