「順調ね」

結城先生の言葉にほっと胸を撫で下ろした

「あっ!」

渉がエコーを見ながら指差した

「なに?!」

渉を見ると悪いことではなさそう…

「渉先生にはわかってしまったわね」

「咲、聞きたいか?性別」

「へ?分かるの?」

「見えちゃった」

「聞きたい!」

私が起き上がろうとしたらお腹の赤ちゃんがびくんてした

「ちびがびっくりするだろ」

「…ごめんなさい」

おとなしくベッドに戻る私に優しく笑いながら渉が言った

「ちびも男なら強くならなきゃな」

へ?

渉を見る

「ついてる」

いたずらに笑う渉

赤ちゃん…パパみたいな男の子になってね