「おまえら、あんなやつが一国の姫だと思うか?」



ミナトの質問に、誰もが首を横に振る。
それに……とさらに言葉を続けた。

「姫である前に、俺のペットだしな。」



にやり、と悪い笑みを浮かべる。

「こうなったら直接会って本人に聞くしかないよなぁ?」



一国の姫を国から攫うなんて、今までもこれからもないであろう盗みだ。
当然危険は今まで以上。なんていったって国を相手にするのだから。

皆が張り切る中、アレンの背中に大きな衝撃が走った。







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