「見つけましたよ!」

「へっ?」


ざーっと駆けつけてくる兵士数名。
私の前に来るや否や片膝を地面につけて私を見ていた。

「あなた方が見つけてくださったんですね!どうぞ、料金は不要ですので中にお入りください。」


そう言われている船長さんたち。
そして、こちらを向いたかと思うと、にやりと怪しげに微笑んだ。
うわ、悪そうな笑顔……。



私は私で目の前の人たちをどうにかしなければならない。
人違いです、と言うものの納得してくれない兵士たちはあろうことか私を馬車に無理矢理乗せてきた。

そして動く馬車。


馬車に乗せられた私を見て、船長さんはとても驚いた顔をしていた。







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