団員たちがお酒の飲み過ぎで潰れていく中、お酒を飲めないために残った私とミナトくん。
後片づけをしつつ団員たちが風邪をひかないようにと布をかけているとぐいっと服の袖をひかれた。


「ここの奴らは、みんなこうなのか?」


大人なのに、と呟くミナトくんは戸惑いが隠せていない。
私はにっこりと微笑むと目線を合わせた。


「だって、ここにいるみんなはミナトくんの仲間だもん!」

「……仲間。」



唇をかみしめているミナトくんだけど、その頬は軽く赤みが差している。
あ、嬉しいんだ。と見てるこっちも笑顔にさせられた。

「……俺、ユーリお姉ちゃんと仲間は嫌だな。」


「えっ、どうして!?」



やっぱり小さくなってもペットだとか言うのかな!?仲間以下ってこと!?
しょぼくれた私に気付いたミナトくんは、真顔で言った。


「だって、俺たち家族でしょ?」


えへへ、と笑うミナトくんはとても可愛い。
うん、うん。と何度も頷く私に、ミナトくんはチュッと可愛らしいキスをおとした。





……………キスをおとした?








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