ペット化宣言



「ひっ!わわわ私がたけのこを食べていたばかりに船長さんをこんなにしてしまって申しわけありませんでしたっっ!!」

小さくても船長さんは船長さん。
これからどんな仕打ちが待っているのだろうかと恐怖で震える。
その声に反応して、小さな船長さんはこちらを向いた。



「お姉ちゃん、誰?」


その言葉は衝撃以外の何物でもなかった。



「船長さん、もしかして記憶も戻っちゃったの…?」

毒素2倍だからって、戻るのも2倍分、みたいな計算なのかな?
とりあえず船長さんが生きていたことに対して安堵する。


小さな船長さんの目が覚めたことを医者に伝えに行こうとしたら、医者の方から勢いよくテントにやってきた。




「ミナトさんはまだ生きてるか!?」

テントの扉を開けた医者は小さな船長さんと目が合う。
そして驚きの声をあげた。

「死んでないなんて……奇跡だ!」


高ぶる声に驚いてしまったのか、小さな船長さんは私にすり寄ってくる。
…なにこの可愛いの。本当に船長さん?

医者は小さな船長さんを見据えると状況を把握したのか再び驚いた顔をした。





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