必死にもがくけれど、口元にあてられた布はどうやらなにか薬が含まれていたみたいで、私の意識は意志と反して遠のいていく。 こんなこと、自分が体験するなんて思わなかった。 そんな呑気な考えのまま、私の思考は途切れたのだった。 そして、目が覚めたとき、そこは洞窟だった。 .