島にたどり着いた私は心身共に船長さんのおかげでヘロヘロ。

周りの人たちもやっぱりここまで泳いでくるのは距離があったから辛かったみたいで、何人かは砂浜に仰向けになっている。


その人たちを真似て私も横になる。

きれいな波の音に、ゴミ一つない自然な砂浜。
視界に広がる広大な青空。

こんなの前は体験すること出来なかったな、とこの世界の綺麗さに感動していると、衝撃とともに視界がぐるぐると混ざり合った。




「ほら、行くぞ。」



どうやら私は船長さんに蹴り飛ばされたらしい。船長さんの声を合図にみんな動き出す。

一方で砂まみれの私は急いで全身の砂を落とすと荷物を持って駆け出した。


こんな15歳の少女を蹴るなんて倫理観どうなってるんだか。





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