「ここは前の島と違って大きな大陸になっている。ここからは船を捨てて歩いて進むことになるが、皆上陸までに荷物を纏めておけ。」




船長さんの一言により皆自室に戻っていく。
私も買って貰ったものを一通り鞄に詰めると甲板に向かった。


「うわぁーっ!」



もう間近に見える島は、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
緑いっぱいの木々から漏れる光。
それを際だたせるように真っ白な砂浜。
そして、周りを囲むエメラルドグリーンの海。

前の世界じゃ一生見ることの無かったであろうその光景に感動していると、後ろから頭をど突かれた。



「った!何するんですか!?」

こんなことをするなんて、船長さんしかいないわけで。
キッと睨んでみるものの、さらに叩かれるという結果に終わった。






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