船長さんたちについていき、船に戻る。

いままで乗っていた船が見えたとき、ふと思い出してしまった。



私がいままで乗っていた船の帆には、ドクロマーク。
私のいた世界ではもう空想の産物になってしまった、海賊であるというシンボル。



むしろなんで今まで気付かなかったんだろう…。


今更ながら、海賊というものに恐怖を感じ、足が止まる。



「どうしたんっすか?急に止まって。」

気付いたアレンさんが私の顔を覗き込んで聞いてくる。
その本当に私を心配してくれているような顔に、何を怖がっちゃったんだろう、となんだか笑えてきてしまった。


「ちょ、ほんといきなりどうしたんっすか?」

いきなり笑い出したからか、ひいた顔をされる。
一通り笑った後、アレンさんに語りかけた。








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