なんだか心地がいい。
本当に天国に来ちゃったのかな?
異世界で死ぬなんて……。せめてもう1度家族や友達に会いたかったっ!
ご飯もおいしいものもっといっぱい食べたかった………っ!
「……いい加減起きろっ!!」
「いったっっっっ!」
突然の頭への圧力に跳び起きる。
頭を押さえながら周りを見渡すと船長さんと目が合った。
「………え?船長さん?」
「何がえ?だ馬鹿。」
「いたいいたいごめんなさい!」
ぎゅーっと圧縮される痛みに涙がこぼれる。
それを期に、涙は止めることが出来なかった。
そっか、まだ私生きてるんだ。
泣きやまない私に船長さんは頭をくしゃくしゃと撫でると、船に戻るぞ、と帰って行く。
その後に続いて立ち上がると、アレンさんに声をかけられた。
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