「君を助けてあげる。」 そう言ってケビンさんは私について来るよう言った。 会ったばかりのケビンさんを信用するのは難しい。 でも…………会ったばかりの船長さんたちはどうだった? アレンさんなんか、私のこと………殺そうとしてなかった? あの人たちは海賊で、私一人殺そうと思えばいつでも殺せるんだ……。 動かない私を急かすようにケビンさんは私について来るよう言う。 そうして差し出された手を私は掴んだ。 .