「あ、あなた誰ですか?それに、海賊って………?」
おそるおそる声の主から離れ、距離を置く。
「怖がらせちゃったかな?僕はケビン。この島の港で船を取り締まってるんだけど……。さっき君があの船から降りるのを見かけてあとをつけてたんだ。」
「どうしてあとなんて…。」
警戒態勢で聞くと、ケビンさんはなんでそんなことを聞くのかわからないといった表情で言い切った。
「もしかして君、知らないで乗ってたの?あの船は巷で有名な海賊の船だよ。」
嘘だ。
でも、ケビンさんの話を否定することが出来なかった。
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