「うわぁ……!」
目の前に広がるのは、電脳都市と呼んでいいんじゃないかって言うぐらいハイテクな機械やビル。
「…ここは発展してるな。」
船長さんのその一言で、全部が全部こんなハイテクな島ではないことを理解する。
「おい、俺から離れるなよ。」
急に後ろを振り向かれて言われる。
迷子にならないように、気遣ってくれてるのかな?
きゅんとしたのも束の間、次の一言で一変した。
「迷子になられて探し行くのもめんどいし、迷子になったら首輪つけるはめになるぞ?」
「まぁ、それでも俺は楽しいけどなー」と笑う船長さん。
あぁそうですか。
あくまで私はペットなんですか。
きゅんとした自分がバカだなぁ、と心底思った瞬間だった。
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