「最初は、そう思っていろいろ歩き回った。でも、手がかりが1つも見つからないなんておかしいだろ?」



「それに、さっき言った通り、大人は子供に内緒で殺りあってるんっすから、そういう状況になること自体ありえないんっすよ。」




ほーっ…と、納得してしまう。


「…でも、決定的だったのは、その本の内容がミナトさんの立場と全く一緒の話から始まってるってことなんっす。」




……………え?


何そのドリーミーな感じ。




「…………アレン、それはこいつに言う必要なかっただろう。」


「ひぃっ!す、すみませんっす!!」




呆気にとられている私を見てか、船長さんの機嫌は悪くなる。





船長さんって、実は結構ドリーミーなんだ……。

考えれば考えるほど、その絵本が気になってしょうがない。



私は意を決して船長さんに絵本を見せてもらうことにした。





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