「今回の青年と少女……俺とおまえの別れは、この前のあれだったんだと思う。でも、おまえは生きてここにいる。それは、ユーリが異世界人っていうイレギュラーな存在だったからだ。魔女も言ってただろ、初めて見たって。」 はぁ、と納得する。 船長さん、無駄に頭良いな。 「ってことは、船長さんは私に心救われてるってことですか?」 「調子乗んなペットの分際で。」 純粋な質問は、チョップによって返される。 でも、隠しきれていないその耳の赤みに、叩かれているにも関わらずにやにやが止まらなかった。 .