「っ、ごほっ。」
軽くむせたミナトは迎撃体勢に入る。
そして懐に入ってきたカムイの頬を遠慮なく殴った。
「ってーなっ!なんで俺が殴られなきゃいけねーんだ!」
「先に喧嘩売ってきたのはそっちだろ。」
「は?」
本気で身に覚えのなさそうなカムイに、ミナトは攻撃の手を休める。
そして、近くにいた団員に確かめるように大声を出した。
「アレンは本当にこいつらにやられたのか?」
その言葉に罰の悪そうに頷く団員たち。
その答えから、ミナトは悟った。
先に手を出したのはこちらの方なのだということを。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…