団員たちが結託してカムイ海賊団から手紙を盗もうと奮闘してから数日経った。
やっぱりカムイ海賊団は強く、それは警備体制にも言えること。
近付こうと思えばすぐに気付かれたり、戦いになっても五分五分で、手紙の場所は疎か、建物内へ入ることすらできない状態だった。
そして、アレンは出たきり帰ってこない。
ミナトには、医者に頼まれた薬草を採ってくるという名目で外に出ているが、本当の理由を知っている団員たちは心配でたまらなかった。
そんなある日の夜。
ボロボロになったアレンは帰って来た。
その姿を見て、団員たちはミナトから隠すようにして手当を始める。
アレンは辛そうにしながらも、嬉々として話し始めた。
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