「ほら、ユーリっすよ!異世界人っす!空から落ちてきて、ずっと一緒にいたじゃないっすか!」



「異世界人……?何寝ぼけたこと言ってんだ。それか賊に頭でも打たれたか?」

にやりと笑うミナトに絶句する。
それでもユーリのことを一生懸命伝え続ける団員たちにミナトは言い切った。




「もし本当にそんなやつがいて、目の前で消えたとする。でも、俺にはそんな記憶ない。ってことは、いらない記憶だから抹消したってことだろ?そんな存在、おまえらも忘れろ。」





ミナトがそう言ったからには、団員たちは従わねばならない。

ユーリのことを思いつつも、団員たちは皆もうユーリに関することで口を開くことはなかった。







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