飛び散る血飛沫や、倒れている人。 その中には見覚えのある人もたくさんいて、気持ち悪くなる。 その中心に船長さんをみつけたとき、周りの人が重態にも関わらず私は安心してしまった。 よかった、生きてる………っ! 確かに怪我は負っているけれど、元気に動き回っている船長さん。 ほっとして視線を上げると、上には船長さんを狙って弓を放とうとしている敵がいた。 このままじゃ船長さんがっ! 考えるより先に、足が動く。 そして気付いたときには視界いっぱいに青空が広がっていた。 .