「そのペンダントがある限りおまえは俺のペットだ。」



あの言葉が私の頭の中をぐるぐる回る。




「……やっとペットから解放されたよーっ!」




ぐるっと私の周りにいる団員のみんなの方を向く。


「っ今までありがとうございました!!」







ちゃんと笑顔で言えただろうか。
お別れするなら、笑顔の方が良い。



泣き顔を見られたくなくって、私は振り向くことのないまま駆けだした。


息が、胸が、苦しくってたまらない。
きっと、太ってるのにいっぱい走ったからに違いない。

こんなに長い距離を走ったのなんて久しぶりだし。



そう思って後ろを向くと、船長さんたちのテントとは大分離れたところまで来ていることに気付いてしまう。


さらには、後ろの道に誰もいないことまでも気付かされた。










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