おじいさんとたくさんの話をした後、お別れを言ってみんなのいるテントに戻る。
そこで待っていたのは仁王立ちをした船長さんだった。
「ユーリ、話がある。」
「……話?」
野次馬のようにわらわらと集まる団員たち。
そんな中、船長さんの言葉に私は固まった。
「今日をもって、ユーリはペット卒業とする。」
「………えっ、それって人間として扱ってくれるってことですよね?」
嫌な予感が体全身にほとばしる。
「おまえにとって、ペット以外の居場所はここにはもうない。」
出て行け。
そう言って私に近付いた船長さんは、つけていたペンダントを引きちぎった。
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