おじいさんと話していて、魔女の願いについて重大なことが発覚した。



「魔女の叶えた願いが叶わなかったら、魔女との契約は無かったことになるんですか!?」



「あぁ。恐らくそうなるだろうな。でも、そんなこと今まで1度もなかった。」





それだけ、魔女の叶える願いは絶対だってことだ。


「お嬢さんは異世界という所から来たんだろう?」

「えっ!?」


「私に隠し事なんか出来んよ。」


そう言って笑うおじいさん。
そっか、心を見透かされてるんだっけ。

うん、と頷くとおじいさんは私の頭を優しく撫でてくれた。




「……もしかしたら、お嬢さんが魔女の叶える願いを破ってくれるかもしれないなぁ。」




そしたら、死ねるのに。






その言葉は、私にとってとても重い一言だった。










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