歩けば歩くほど、薄暗い路地の奥へ進んでいく。
ほんとにこの奥でお店がやってるの…?
何の迷いもみせないアレンさんを見る限りは合っているらしい。
疑心暗鬼になりつつも後を着いていくと、確かにぽつんとお店が開いていた。
「おまたせっしましたっす!」
「遅い。」
すでに他の人たちは飲み始めている。
私たちも席に着くと、料理やお酒がたくさん運ばれてきた。
「あの、私お酒は…。」
「あ、そっか。じゃあジュース注文しとくっすねー!」
というより、船長さんも含めた皆さんはいったいいくつなんだろうか。
改めて聞いてみると、船長さんを含めたほとんどの人が18歳で、アレンさんは17歳だと言われた。
「じゃ、じゃあみなさんお酒飲んじゃいけないんじゃ…!」
「は?16から飲酒可になっただろ。忘れたのか?」
忘れたのか、と言われましても私この世界のこと何にもしらないし………。
口ごもる私を、船長さんは見逃さなかった。
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