【魔女狩り】
『女の子が魔女になった日から、女の子の周りでは次々に人が亡くなっていきました。
始めに女の子の両親が、次に非難していた農民たちが流行病にかかっていきます。
国全体が重い空気に包まれ、王様とお后様は耐えきれずに国を捨てて逃げていきました。
国民はこの負の連鎖を魔女のせいにしました。
そして、町外れに住んでいた魔女はすぐにみつかってしまい、裁判にかけられ、死刑が下されました。
魔女は声を上げて否定します。しかし、そんな魔女の声は届きません。
「何度でも生まれ変わって、復讐してやる。」
最後にそう言い残し、魔女は国から消えました。こうして魔女は数百年に1度、この国に舞い戻り、国を悲劇に陥れるのでした。』
「なんて酷い…………!」
こんなの、魔女が恨んでしまっても仕方ないじゃない。
最後のページをめくる。
そこには無地のページではなく、一言こう書かれていた。
ここから呪いは始まった、と。
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