「……わかった。そこまで言うならペットにしてやる。ただし、俺はペットは1匹しかいらねぇ。あいつより俺を楽しませてくれたらおまえをペットにしてやるよ。」


……ちょっと待って今私巻き込まれたよね?
はっとして船長さんを見るとにやりと悪い顔をしている。

絶対楽しんでるよこの人。私が他に行く場所ないの知ってるくせに。


性格の悪さに恐怖しつつ、明らかに私を敵対視してくる少女にため息をついた。




その日からの船長さんは輪をかけて俺様だった。
事あるごとに私や少女を使おうとする。

喉渇いただとか、腹減っただとか、肩凝っただとか。
そのたびに私たちはこき使われ、いつも以上に疲労感に襲われた。


そんな中、私の唯一の癒しは汚れた洗濯物を洗って、真っ白にすることだった。
擦れば擦るほど汚れが取れていくこの快感。
目的のあるこの行動にある種の達成感を見いだしていた私はこの時間が一番好きだった。

今日も船長さんのわがままの合間をぬって洗濯物をする。
わがままは全部あの少女に任せて、私は洗濯とか料理のお手伝いとか、裏方に回るという楽で楽しい道を選ぶようにしているのだ。


歌を口ずさみながら動く。
するとめずらしいお客さんがやってきた。









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