思わず出そうになった言葉に口を紡ぐ。


手が離された首を擦りながら昴を盗み見るが、相変わらず昴の目には同じ学校の制服を着た1人の女の子が映されている。


と言うよりもあの子しか眼中にない。


真剣に見つめる横顔は男の俺さえ見惚れるぐらいに綺麗なのに腹の中ではニタニタと笑みを浮かべる変態とか悲しすぎる。


まさに“天は二物を与えず”だ。なら昴にはその優れた容姿捨てて貰って元のクールな昴に戻って欲しい。