「ああ?誰だテメエ。邪魔すんじゃねえよ。彼氏かよ?もしかして彼氏気取りのキザな野郎?とりあ邪魔しねえでくんね?俺等いまナンパ中なんだよ〜」 「そうそう。痛い目見たくなければ早くどっか行けよ兄ちゃん」 何も俺は不良が怖くて顔を真っ青にしている訳じゃない。ワックスを塗りたくったサイヤ人みたいな髪型の男なんて怖くない。微動たりしねえわ。寧ろ怖いのは、 「ぎょえっ」 ーー昴のほうだ。