「とりあえず昴。落ち着こうぜ。お前は問題を起こすな。寺本さんなら大丈夫だ。だからーーーって居ねえ!?」 俺はキレる昴を宥めるように言う。しかし不意に横を向けば変態の代名詞のよう男の姿は無かった。 慌てて辺りを見渡せすと案の定、寺本さんに絡んでいた不良にドスの利いた声で喧嘩を吹っ掛けていた。 や、止めろって…っ! 顔を真っ青にさせながらも俺は昴に近寄る。