「でも寺崎君頑張るよね。早く実ればいいのに。1年の頃から寺本さんを観察(?)してるじゃん」 「うん。何だか応援したくなっちゃうよね!今年こそ何か進展すればいいのに!同じクラスなんだし当たって砕けろだ!」 「砕けたら駄目だけどね」 俺達の横を通りすぎる2人の女子。昴は寺本さんに夢中で聞いてない。だけど俺はバッチリ耳に入れていた。 あの子達“も”昴を応援しているらしい。 いっそのこと変態だと非難されたら昴の変態行為も治まるかもしれないのに。可能だけど。現段階で治まる気配は見えない。