僕は言葉を続ける。

総「僕はいつだって愛しい蝶の顔を見ていたんだから。」

蝶「総司、それすごくずるい言葉だと思う。」

そして今度は蝶が僕の耳に唇を寄せる。

蝶「そういう一面、私以外の女の子に見せちゃいやだよ?」

総「さあ、どうしようかな?」

すると蝶がぎゅうっと抱きつく。

蝶「もし、見せたら許さないもん・・・・」

どうやら拗ねさせてしまったらしい。

こういう一面も可愛くて

ついつい僕は君をからかってしまう。

だけど今日はこのくらいにしておこう。

泣かれたらかなわないからね。

総「嘘だよ。僕のすべてを見せる女の子は蝶意外に誰もいないよ。」

蝶「本当?」

総「本当だよ。」

蝶「んっ」

おずおずと小指を差し出す蝶。

どうやら指切りをしろと言っているらしい。

笑ながら小指を絡めると蝶も嬉しそうに微笑む。

蝶「総司と、こういう風に二人だけの約束をこれからも作っていきたいな。」

そう言って月明りに包まれて穏やかに微笑む笑顔を

僕はこの先も守りたいと思った。