蝶「綺麗な音色・・・・」

総「うん。綺麗だね。ねえ蝶?」

蝶「ん?なあに?」

総「蝶はなんてお願い事したの?」

蝶「ん?もちろん総司とこの先もずっと幸せでいられますようにって♪」

そういって屈託なく微笑む。

だけど僕は知っている。

蝶が2枚短冊を書いていたことを。

総「蝶さ、2枚短冊書いてたよね?」

蝶「ふえっ!?」

不意うちの問いかけに蝶が素っ頓狂な声を上げる。

僕はおもわず微笑みをこぼす。

蝶「そ、そんな、こ、ことな・・・」

総「なくないよね?」

蝶の言葉を打ち消すと蝶はううっと悔しそうな顔をする。

そして悩みながら言う覚悟ができたらしい。

そっとうつむいていた顔を上げる。

蝶「もう一つのお願いは・・・」

総「うん。」

蝶「総司の隣が似合う女性に慣れますようにって。」

そういって微笑む蝶はどこか寂しそうだった。