総「やっぱり蝶にはかなわないなあ。」

蝶「え?」

僕はそっと蝶の髪をなでる。

総「ううん、なんでもないよ。」

蝶「総司まだ怒ってるの?」

不安そうにこちらを見る蝶。

本当は怒ってないけれど面白いからどうしようかと悩む。

総「うん。でも蝶が僕のお願い聞いてくれるなら許してあげてもいいよ?」

蝶「え?お願い?」

総「うん。」

蝶「総司のお願いってなに?」

総「今夜は僕と一緒の布団に寝てほしいっていうかわいいお願いだよ。」

すると目を見開き顔を赤らめる蝶。

よほど恥ずかしいのだろう。

そして少し悩んだような顔をしてこくんと首を縦に頷く。

総「今夜が楽しみだな。」

蝶「もう、総司のまえでは絶対誰の熱も測らないもん・・・・」

そう呟いた蝶の言葉は聞こえないふりをして優しく口づけをした。