しばらくじたばたしていたがやがて諦めたのが動くのをやめる。

「総司?」

僕に話しかける。

だけど僕は何も言わず眠ったふりをする。

そっと、僕の額にかかっている髪を手で避けてくれる。

そのまま僕の頭をなでる。

子供扱いされているようだけれども、その手は温かくて心地いい。

「総司、好きだよ。」

照れたようにつぶやく。

僕はそっと目をあける。

「僕も好きだよ。蝶。」

「そ、総司!?お、起きてたの・・・・?」

「うん。蝶がじたばたするからね。だけど、なんだかおもしろいからそのままでいたんだ」


恥かしそうに瞳を泳がせる蝶。

僕はそっと手を持ち口づける。

「もう、この手で僕を撫でてくれないの?」

「っもう///」

恥かしそうに頬を膨らませる蝶。

こんな穏やかなやり取りが楽しくて僕はつい蝶をからかってしまう。