優しい光が額からあふれる。

沙「蝶。あなたは本来とても高い霊力を持っているの。でもね、それが眠っていただけなのよ」

蝶「え?」

沙「あなたに掛けたまじないはね、貴女の本来の力を開放するまじない。あなたが二人を救いたいと心から願ったから私のまじないはきいたのよ」

蝶「そう、なんだ・・・・」

ぺたんと蝶はその場に座り込む。

総「蝶?」

蝶「よかった・・・・癒しの力がつかえてよかったあ・・・・」

ぽろぽろと零れる雫。

僕はそっと指さしで拭う。

総「どうしたの急に?」

すると泣き笑いの顔で微笑む。

蝶「だって、この力のおかげで私は総司たちを助けられたんだもの。大切な人たちを失わないで済んだんだもの。」

総「蝶・・・」

僕はそっと抱きしめる。

この小さな存在にいつも守られている。

僕は君を守れているだろうか?