誠の桜に止まる蝶~沖田目線~

僕も足をやられたしね。

総「このまま、2人で死ぬのは嫌ですよ」

土「あたりめえだ」

そんな会話をしていると外から声が聞こえる。

蝶「総司、土方さん!!!」

総「蝶・・・」

大声を出したかったがかすれた声しか出なかった。

雨のせいで体が濡れて冷たく、重い。

すると一生懸命に岩を動かそうとしているみたいだった。

なにやら聞こえる口論。

新「やめろって蝶ちゃん!!」

新八さんたちの必死な声がひびく。

土「あいつ、怪我してんのか?」

総「そうみたいですね」

土「ったくそこまでしてやるなんてあいつらしいな」

総「やめろって言って聞くようなら蝶じゃないですからね」

2人で苦笑いをこぼす。

“岩の側から離れて”

突然密室の空間に声がひびく。

土「この声沙織?」

総「ですね。離れてっていってるので離れますか?」

土「そうだな」

2人で隅に移動する。

次の瞬間岩がはじけ飛んだ。