誠の桜に止まる蝶~沖田目線~

蝶「新八さん放して!!」

新「ばかいってんじゃねえよ!!怪我しちまうじゃねえか!!」

原「そうだぞ?ってもうお前肩から血が滲んじまってるな・・・」

ずきずきと痛む肩。

だけど心のほうがもっと痛い。

2人は絶対に生きている。

そう信じたいけれど、あきらめそうになる自分が嫌だった。

一「まず手当てを・・・」

蝶「そんな暇はないんです!こうしてる間にもふたりは閉じ込められてるんですよ!?」

新「だからって・・・」

蝶「放して!!!」

そう叫ぶと新八はひるんで放してしまう。

そしてまた体当たりを続ける。

新「やめろって蝶ちゃん!!」

また止めようとする新八を蝶ははらりと交わす。

蝶「私は絶対にあきらめません!!新八さん諦めてるなら屯所で待っててください!!」

平「でもこのままじゃお前が死んじまうよ!!」

平助が言うとおり蝶の着物はすでに血に染まっていた。