私たちはひたすら走っていた。

もう息ができないほどの大雨もきにならなかった。

それくらい、夢中だった。

一「ここだ」

原「岩が本当に落ちてるぜ!!」

前を走っていた二人が声を張り上げる。

蝶「そう!!ここ!!」

私の夢で見た場所と同じだった。

みると岩が綺麗に積み重なりあって洞窟のようになっていた。

私は駆け寄り声を出す。

蝶「総司!!!土方さん!!!」

返事はない。

もしかして・・・・

私は嫌な妄想を払いのけるために必死にあたまを振る。

そして岩をどかそうと必死に力を込める。

蝶「動いて!!!」

だけど大きな岩はびくともしなかった。