私は息が切れるのも構わず走った。

すると屯所の入り口に人影が見えた。

どうやらみんな今帰ってきたみたいだ。

蝶「みんな!!!」

沙「蝶!?ずぶ濡れじゃない!!」

原「お前、どこに行ってきたんだ?」

一「このままじゃ風邪をひくぞ?」

私はなんとか息を整える。

蝶「夢を見たの!!土方さんと総司の上に岩が落ちてくる夢を!!」

平「夢なんだろ?なに慌ててるんだよ蝶」

平助くんがおかしそうに私を見つめる。

蝶「ちがうの!!夢だけどゆめじゃないの!!!」

新「でも、夢で見たんなら夢じゃ・・・・」

もどかしい。

この間隔は見た人にしか伝わらない。

蝶「っもういい!!私一人でも探して二人を助けるから!!」

そういって駆け出そうとすると誰かに手を掴まれる。

沙「待ちなさい。私は信じるわ。場所は?」

蝶「崖の下なの!!でもそれ以外わからなくて・・・」

一「大阪へいく道で崖の下一つしかない。案内する。」

蝶「信じてくれるの・・・?」

原「あたりめえだ。行くぞ!!」

蝶「はい!!」

こうして私たちは駆け出した。