[ ヒナ:side ] 「おはようございます」 倉石先生が朝の挨拶をする隣で、一緒に挨拶をするダイちゃん。 あたしはその姿を視界に入れまいと、ゆっくりと流れていく雲をぼんやり眺めていた。 ダイちゃんを完全無視して…今日で2日目。 『必要以上に俺に近づいてくるな』と言われてから、全くダイちゃんに近づいていない。 それどころか、視線すら合わせないようにしている。 それぐらい腹が立って…あれはショックな言葉だった。