[ ダイ:side ] 「はぁ…。マジで疲れた」 今、自分が職員室にいることをすっかり忘れ、深いため息を落としていた。 「早川先生、まだ実習1日目ですよ。生徒のパワーに負けてどうするんですか?」 「あっ、倉石先生か。すみません…」 それにしても なんだっつうんだよ。 『彼女はいるんですか?』 『好きなタイプは?』 生徒の口から、次々と出てくる終わりのない質問攻撃に正直うんざりした。 マジで、この3週間、パワーがあり余っている女子高生たちとやっていけるか心配になる。