「ククッ…」 「どうして笑うのよっ!」 「だって、お前が“神様”なんて口にするから。昔もヒナって、すぐに『神様にお願いする~』って連発してただろ?」 「そんな大昔のことなんて、覚えてなくてもいいから!早く忘れてよ」 「ヤダね。絶対に忘れてやらない!」 「もう~!ダイちゃん、あの頃より絶対に意地悪になったっ!」 「ハハッ。ヒナに隠してただけ!」 10年前とは、ちょっと違う2人のやりとり。 なのに…あの頃よりも、ずっと…ずっと ダイちゃんの存在を近くに感じる気がした。