スウィートレッスン〜運命の相手は…幼なじみ!?〜


「もう、いい加減にしてっ!それに触らないでよ」


恥ずかしさでいっぱいになって、頬に触れるダイちゃんの手を勢いよく振り払った。


でも、ダイちゃんの手を振り払った後も


あたしの胸の鼓動は速さを増すばかりで……。


こんなにも胸が大きな音を立てて速くなることをこの時、はじめて知った。



「いいから、早く礼拝堂に行こう」


うるさい胸の音を聞かれないように、先に1人で歩き出した…あたしの後ろで




「……冗談じゃねぇのに」



ダイちゃんがなにかを呟いたけど、その声はあたしの耳に届かなかった。